ジュエリーの時代

ジュエリーの時代

300年以上にわたる時代を経て、私たちのコレクションの一点一点は、時の試練を乗り越えてきました。

ジョージアンジュエリー(1714-1830)

ジョージアン期は、社交が盛んで華やかなファッションが花開き、ヨーロッパとアメリカが目まぐるしく移り変わった時代です。

当時はジュエリーの需要が高かったため、今日でも保存状態の良い逸品に出会うことができます。この時代の金細工師の技術は卓越しており、ダイヤモンドが特に好まれましたが、素材や宝石も実に多彩でした。

当時流行したスタイルには、重ね着けするリングや、大きなセンターストーンを小粒のダイヤモンドで囲んだデザイン、「光の川」を意味するダイヤモンドのリヴィエールネックレス、日用の小物を吊り下げた最初の「ハンドバッグ」ともいえるシャトレーヌ、肖像画のミニアチュールや髪の毛をあしらった愛の証のジュエリー、モーニングジュエリー(追悼の装身具)、そして精巧なバックルやボタン、髪飾りなどがあります。

ジョージアンのアンティークジュエリー
ヴィクトリアンのアンティークジュエリー

ヴィクトリアンジュエリー(1839-1901)

ヴィクトリアン期は、信仰と愛が重んじられた時代です。手、ハート、十字架、結び目は当時のジュエリーによく見られるモチーフで、鳥や花、木々といった自然に由来するシンボルも多く用いられました。

蛇をかたどったジュエリーは、永遠の愛を表す人気のシンボルでした。モーニングジュエリーも引き続き広く身に着けられ、ヴィクトリア女王が最愛の夫アルバート公を亡くしてからは、なおいっそう盛んになりました。

この時代の紳士は、ジョージアン期のきらびやかな「アンクロワイヤブル」(incroyables)とはまったく異なっていました。「ダンディ」と呼ばれぬよう、女性より目立つ装いを慎重に避け、カフリンクス、タイピン、懐中時計の鎖といった必要な装身具だけを身に着けていました。それでも時には、時代のロマンティックな気風に応えるように、愛の証のジュエリーをそっと忍ばせることもありました。

エドワーディアンジュエリー(1901-1914)

エドワーディアン期は、ヨーロッパの他の地域では「ベル・エポック」(La Belle Époque)と呼ばれました。贅沢を好んだエドワード7世のもと、上流社会が享楽にふけり、富があふれた時代です。

機械による大量生産のジュエリーに対抗するように、この時代のスタイルは軽やかで繊細なものとなり、18世紀からインスピレーションを得ました。リボン、ガーランド(花綱)、レースといった伝統的なモチーフが主流となりました。

この時代にはプラチナが広く用いられるようになりました。強度に優れたプラチナは、ミルグレインで縁取り、ダイヤモンドを敷き詰めた、より軽やかな「レース」のようなジュエリーを可能にし、当時流行した柔らかなパステルカラーの装いとよく調和しました。

襟元のデザインが変化したことで、ネックレスはさらに重要な存在となりました。一世を風靡した「ドッグカラー」と呼ばれるチョーカーから、腰の下まで届くパールのロングネックレスまで、さまざまなスタイルが生まれました。

エドワーディアンのアンティークジュエリー
アール・ヌーヴォーのアンティークジュエリー

アール・ヌーヴォージュエリー(1890-1915)

自然をシンプルかつ優雅に表現する「ジャポニスム」に触発されたアール・ヌーヴォーは、装飾芸術を称え、ヴィクトリアン期の過剰な装飾に反旗を翻した芸術運動です。

アール・ヌーヴォーのジュエリーは、明るい色彩、自然のモチーフ、流れるような曲線が特徴で、その躍動感を最もよく表す素材が用いられました。オパール、ムーンストーン、象牙、エナメル、ガラスなどです。

当時の美しく才能あふれる女優やオペラ歌手たちは「女性像への崇拝」を生み出しました。これもまたヴィクトリアン期の価値観への反発であり、女性の裸体像はアール・ヌーヴォー期に人気のモチーフとなりました。

アール・デコジュエリー(1920-1935)

第一次世界大戦後のアール・デコ期には、女性のファッションが劇的に変化し、シンプルでエレガント、かつ機能的なスタイルへと移り変わりました。これにより女性は、それまで男性だけのものだったさまざまな活動に参加できるようになりました。

この運動は近代工業技術の台頭と時を同じくし、養殖真珠、宝石を組み合わせたインレイ、漆、ミステリーセッティングなど、ジュエリーに数々の革新をもたらしました。アール・ヌーヴォーの流れるような曲線や動物のモチーフは、すっきりとシャープで幾何学的なデザインへと取って代わられました。

アール・デコ期は世界各地の文化から影響を受け、古代エジプトのモチーフから、ラピスラズリ、ターコイズ、オニキスといった色鮮やかでエキゾチックな素材まで、新たなジュエリーの流行が生まれました。

アール・デコのアンティークジュエリー
レトロのアンティークジュエリー

レトロジュエリー(1940年代)

1940年代になると多くの雑誌がカラー印刷となり、明るく大胆で遊び心あふれる女性のジュエリーが誌面を彩りました。第二次世界大戦前後の物資が乏しい10年間において、それはまさに人々が求めていた心の慰めでした。

女性のファッションは重厚なスタイルへと向かい、ジュエリーもそれに見合うものが求められました。高価な素材も熟練の職人も不足していたため、コスチュームジュエリーが流行しました。

プラスチック、ガラス、木、エナメル、合成石は1940年代を代表する素材で、この時代ならではの色鮮やかで目を引くデザインに用いられました。戦争の影響から愛国的なシンボルやロケットが人気を集め、ヴィクトリアン様式のリバイバルにより、懐中時計を吊るすフォブなどのスタイルも再び注目されました。

チャームブレスレット、カクテルリング、重ね着けを楽しむ大胆なバングルが一世を風靡し、動物、リボン、花は引き続き愛されるモチーフでした。

ミッドセンチュリージュエリー(1950年代)

1950年代には戦争の時代は完全に過去のものとなり、富の回復はゆるやかだったものの、人々は活気に満ちていました。この時代のジュエリーは戦前に比べて依然として大きく、大胆で色彩豊かでしたが、女性のファッションと同様に、軽やかな雰囲気をまとうようになりました。

1950年代のデザインには、中産階級の拡大と、プラチナやダイヤモンドといった貴重な素材の復活が反映されています。

購入できる人々の間では、ダイヤモンドで囲んだ大粒のカラーストーンや、天然真珠のロングネックレスが人気を集めました。一方で、コスチュームジュエリーも大衆の需要に応えてますます精巧になり、時には本物と見分けがつかないほどでした。

ミッドセンチュリーのアンティークジュエリー
モダンのアンティークジュエリー

モダンジュエリー(1960年代〜現在)

1960年代以降、ポップカルチャーとファッションは、サイケデリックなムーブメントから80年代の大胆な「パワードレッシング」まで、大きな変遷を遂げてきました。

アンドリュー・グリマ、ジョージ・ジェンセン、ジョン・ドナルドといった象徴的なジュエリーデザイナーたちは、20世紀後半の華やかさとモダンさへの憧れを体現しました。ジュエリーと彫刻やデザインとの結びつきも、ますます深まっていきました。